ARCHITECTURE建築

風に揺れる梢の間に浮かび上がる、温かみのある杉の
木材とガラス壁面の直線が織りなす洗練を究めた建築。

「建築とランドスケープの一体感を味わっていただきたい」という思いを込めた坂 茂氏による「SSH No.2 」は、そのビジョンの通り、敷地内に足を踏み入れると五感が目覚めていくような自然の中のリトリートです。木造の建物を囲むオープンエアのアプローチは森の風と香りに包まれ、その空中回廊は屋外から室内へ、静穏な茶室へと導く露地のように自然と建築をつないでいます。

館内のハイライトである2階のパブリックスペースは、美食を供するメインダイニングの「ザ・レストラン」をはじめ「ザ・ワイン&ウイスキー・バー」「シガールーム」、屋外スペースの「フォレスト・テラス」で構成されています。その設計には坂氏ならではの革新的デザインが存分に発揮され、切り妻屋根の小屋組に無柱のトラスを組み(三角形の骨組みを単位とした構造)、ゲストはその建築構造もお楽しみいただけます。そして、この大空間とは異次元の対比を体験いただけますのが1階の12室の客室。静穏なプライベートスペースには、職人の手仕事による檜風呂や森林に囲まれたテラスを備えた、寛ぎのお部屋がゲストを迎えます。

PLANS

PLANS設計の発想

目に見えない、透明、空中に浮かぶ:自然のランドスケープに浮かび上がる、コンパクトな木材とガラスの建物を創るというアイデアが最初の発想でした。松の樹々に囲まれた敷地を、坂氏が最初に訪れたとき、ひらめいたのは屋外のスカイウォーク、それによってゲストが自然とつながることでした。

坂氏による最初のSSH No.01が曲線的建築であるのに対し、SSH No.02は長方形の敷地を生かした直線的な建築――共通しているのは周囲の環境に寄り添う木造建築であること。
杉の木材は直線建築に温かみを加え、スカイウォークや階段ホールは有機的なカーブを描く――2つの建築は呼応するように自然の中で共存しています。

FOREST TERRACEフォレスト・テラス

室内と屋外を自然につなぐ、広々とした屋外スペース「フォレスト・テラス」。無柱の木造トラス組と格納式のガラス扉の効果で、まるでランドスケープが室内の延長のように感じる空間です。樹々の梢の間の暖炉のそばで、移り変わる季節をゆったりと満喫していただけます。

INTERIORS客室・インテリア

豊かな木材の組格子、紙管の家具、心地よいウッドパネルの壁、現代アートの写真、そして森林の風景ご堪能ください。

詳細はこちらから