西沢立衛が設計する「ししいわハウス」
2軒目の開発がスタート
2019年11月14日
ししいわハウスは、その隠れ家的リゾート第2軒目の設計を、プリツカー賞受賞の建築家、西沢立衛氏に依頼しましたことを発表いたします(2021年の開業を予定)。同じくプリツカー賞受賞建築家、坂 茂氏が設計した1軒目と同様に、家族、友人との新たなふれあいの機会を生み出すと共に、知的創造力がかきたてられる安らぎの場をゲストに提供することを目指しております。西沢立衛氏の設計によるししいわハウスは、地元産のヒノキを用い、和室や中庭空間を設けながら、伝統的な日本の木造建築に敬意を払いつつも新たな解釈による独創的な建築となります。また、西沢氏は建築と内装の双方を担当するため、建物全般に統一性を持たせることが可能となります。
この隠れ家的リゾートはサステナビリティとヒューマンスケールを重視し、地元産のヒノキを主な建築材として相互に連結された10棟のパビリオンの集合体として設計しております。ヒノキは日本では神聖な木材と考えられ、また、その耐久性と芳香が評価されて、何世紀にもわたって神社・寺院の建築材に使用されてきました。一方、規格化された寸法体系とすることでプレカット素材を用いて、廃棄物の少ない環境に優しい建物を目指します。弊社は当建設プロジェクトの開始時から二酸化炭素の排出を最小に抑えることを保証いたします。
客室数は8室ですが、一人旅のお客様からご家族連れのお客様にも対応できるよう大小さまざまな広さの部屋を有しております。また、レセプションとライブラリーラウンジ、リビングルームとキチネット、ティールーム、バスハウス(共同浴場)、ケータリングキッチンを共用施設とし、お客様のプライバシーを守りながらも、ゲストがスペースを共用することで人々が交流しやすい建築構造にしています。さらに、庭には日本のカエデや桜など数多くの木々を植え、季節ごとに変化する軽井沢の木々の色を楽しめるようにすると共に、カーボン・ニュートラルなプロジェクトにのみ投資するというHDHPの約束を果たしてまいります。また、17世紀の日本の巨匠による絵画コレクションが建築を一層引き立てます。
ししいわハウスは東京から電車で約1時間と便利な長野県の高原リゾート、中軽井沢の森の中に位置しております。この一帯は避暑地としても人気の観光地で、緑豊かな山々、清らかな川の流れ、野生動物に恵まれた絵のように美しい風景が有名です。西沢立衛氏設計のししいわハウスの2軒目も坂 茂氏設計の1軒目と同じ通りの近隣にあるため、宿泊客は双方を行き来して2人の著名な日本人建築家の作品を鑑賞することができます。
「西沢立衛氏が私どもの2番目のプロジェクトにマスター・アーキテクトとして加わっていただけることは大変名誉なことです。西沢氏の設計哲学は、透明性、スケールへの精通、境界のない環境を創造するための解体と定義されます。西沢氏の自由造形と感性が日本の伝統的な木造建築と融合する初のプロジェクトを目撃できることに興奮しています。彼はその土地のコミュニティとのつながりを大切にし、地元の素材を活用することにより周囲と調和した建物を創造します。彼の作品のアイディアは常に美しくシンプルでありながら、創意工夫に溢れています。西沢氏が設計する『ししいわハウス』コレクションの2軒目に、ゲストの皆様をいよいよお迎えできることを嬉しく思います」(ししいわハウスのディレクター兼HDH キャピタル・マネージメントの最高経営責任者、フェイ・ホアンのコメント)
「このプロジェクトは軽井沢の自然の中に計画中のホテルです。ホテルには8つの客室と共有のリビング、ラウンジ、ティールーム、バスハウス、中庭があります。建築は10棟のパビリオンとその間にある庭から構成されており、各棟は縁側で結ばれています。そのため人々は客室で寛いだり、縁側を歩きながら、軽井沢の自然や庭の風景、建築を同時に楽しむことができます。日本の伝統的な木造建築の原理に基づき、和風建築として建設される予定です。」(西沢立衛氏のコメント)